賛否殺到の同人ゲーム!『×××or謎解き!』の売上増の理由と改善ポイントを解説
今回はフツメン屋の同人ゲーム作品
『セックスor謎解き!』について、
同人ゲームづくりの参考になるような振り返りをしていきます。
目次
作品紹介:『×××or謎解き!』について
密室に一緒に閉じ込められている女の子とセックスをするか、
謎解きをしないと出られない部屋に閉じ込められた主人公が、
性欲と自制心に揺れながら脱出を目指す作品です。
当作品が売上増につながった理由
本作品は記事の更新時点でFANZAにて1164本、
DLsiteにて772本売れています。
ゲーム作品はCG集よりも単価が高いので、
単品のCG集より大幅な売上増加につながりました。
まずはその売上増の理由を見ていきましょう。
理由その1.今までにない斬新なジャンル
「謎解き×アダルト同人ゲーム」という組み合わせがレアで、
プラットフォームに並んだ際に目を引いたのが大きいと考えています。
ミステリー系のインディーゲームであれば、
Steamなどでよく販売されています。
ホラーと絡めるのがトレンドな気がしますね。
一方で、エロと絡めてFANZAやDLsiteで出すのは、
当時も今も斬新なジャンルではないでしょうか。

理由その2.「選択をする」ことの意義を設ける
本作の主人公はとある女性に恋をしており、
純愛を貫くか意中ではない子とヤっちゃうかの選択を迫られます。
セックスと謎解き、どちらを選んでも先には進めるのですが…。

選んだ選択によって、純愛ENDとヤリチンENDで
エンディングが分岐します。
このように、セックスをするか謎を解くかの選択を
純愛を貫くか否かと結びつけることで、
選択することに意義をもたせたのもゲーム性に一役買っています。
理由その3.女の子のキャラ性に幅を設ける
本作では、密室でいきなり知らない子と遭遇します。
裏を返せば「どんな子でも出せる」ということなので、
遭遇する女の子のキャラクター性は多用なものにしました。

部屋のようすにもバリエーションを設けています。
上記の画像は、ややオンボロ風なお部屋。
当作品のレビューに見る反省点
売上増となった一方で、賛否両論なレビューが寄せられました。
ここでは否のレビューをもとに、反省点を見ていきます。
反省点その1.難易度調整を見誤った
FANZA・DLsite双方のレビューにあるのが、
「難易度が高い」という意見です。
作者自身は謎解きに触れたことはあるけれど、
脱出ゲームに頻繁に通っている人と比べれば全然…
なんなら足引っ張っちゃうよね…ぐらいの感覚でした。
その自分がちょうどいい難易度と感じた謎解きであれば、
おそらく多くの人が解けるはず! と思っていました。
けれど、実際は難易度が高いというご指摘もあり。
参考までに、以下のような謎解きが15問続きます。

ゲーム作りにおいては、
本当に初心者の人が触れることも想定すべき
というのが大きな反省・学びとなりました。
反省点その2.回答の提示場所を間違った
今でこそ作品本体に付属しているのですが、
クリアできない人用の答えと解説を、
当時はとあるサイトに記載していました。
そのサイトが、pixivFANBOXです。
以下がそのURLになるのですが…。
https://futsumen-tarou.fanbox.cc
「このユーザーはアクセスが制限されています」と出ますね。
それもそのはずで、なんとフツメン太郎は
pixivFANBOXをBANになっています。
というのも、2023年の夏頃にFANBOXの規定が変わり、
AI生成イラストを有料コンテンツにするのがNGになったことがあります。
「規定が変わるまでに該当ページを非公開にしてね」
という猶予期間があったのですが、
その期間が終わってもページを公開しっぱなしにしていました。
まさかフツメン太郎のFANBOXまるごとBANになるとは思わず、
FANBOXの全体公開に記載していた謎解きの解答も消え、
そのことを失念していた結果、購入者が解答を見られず…という泥沼に。
結局しっかりしていなかった自分が全面的に悪いので、
こうしたゲームの補助になる案内はサイトに記載するのではなく、
製品フォルダの中に用意しようと固く誓ったのでした。

本作の場合、エンディングに影響するのでなおさらですね…。
反省点その3.同じ状況の繰り返しになった
作品の構成上、謎を解いて次の部屋にすすみ、
また謎を解いてすすみ…となり、
同じ状況の繰り返しになってしまいます。
せめて部屋の構造や謎の提示のされ方などにバリエーションを設けて、
ユーザーを飽きさせない工夫を施せればよかったのですが、
当時の自分は実力不足だったと言わざるを得ません。

奇抜なキャラでどうにか面白さを出そうとした
試行錯誤の跡も見えます。
制作後に検討したポイント
レビューを眺めていろいろと考慮した結果、
「エロゲーで謎解きするのって難しいな…」
という結論に至りました。
さらに具体的に言うと、
「多くのユーザーが満足する難易度の謎解きをつくり、
さらに謎解きとエロを両立させつつ、
プレイヤーを飽きさせないのって難しいな…」
といった形です。
そのため謎解きゲーをつくることは本作っきりになったのですが、
「プレイヤーに選択をさせる」という本作のエッセンスは
次回作以降にも引き継がれていきます。

このエッセンスが次回作の大ヒットにつながるので、
そちらの解説記事も更新後にお読みいただけたらと思います。
反省点も多かったけれど、
ここでしっかりと反省したから次回作につながった!
と考えています。
この場を借りてですが、本作をプレイした方へ。
ご不便をおかけしましたが、
プレイしていただきありがとうございました。
…こうしたメッセージを発信する場がないんですよね…。
FANBOXがBANになっているのでね…。
規約の変更にはしっかりと対応しましょうね。
AI同人『×××or謎解き!』作品情報
- タイトル:セックスor謎解き!〜セックスするか謎を解かないと出られない部屋からの脱出〜
- サークル設定価格:770円
- 攻略人数:16名
- CG枚数:65枚
- 開発ツール:RPGツクールMZ
実際にプレイしてみると、賛否両論の理由がより浮き彫りになるかもです。ゲーム作りの参考にぜひ…!












